2007年 07月 29日
数日経って思うこと。 |
旅行中の日常は、あんなにも一日一日が濃く長く感じられたのに、帰ってきてからの日常は、
あれよあれよと過ぎていきます。
旅先での時間の感覚と、日常の時間の感覚・・・同じ刻まれ方をしてるんだろうか?と思うほどに違うスピードなので、びっくり。
どの国にも文化にも価値観にも良い部分と悪い部分があり、
どっちが正しいとか、どっちのほうが素晴らしいといった具合に一概に評価できないことは
分かっているつもりでも、
前回の旅同様、スウェーデンへ行って、見聞きしたことから再び考えざるを得ないのは
「人間としての健全さ」
というテーマです。
もちろん、スウェーデンという国や人のあいだにも、不健全な部分というのはあるのだろけど、
全体の印象として強く感じたのは、
「あまり無理している人がいない」というものでした。
無理して笑顔を作っている人・・・
無理して頑張って肩に力入れて働いている人・・・
自分ではない他の何者かになろうと無理している人・・・
そういう「無理」を漂わせた人に接することがほとんどありませんでした。
大半の人が、「自分」というものや「個人の生活」というものを守る姿勢を持っていて、自分が自分であることを恥じてないというか・・・。
うまく表現できませんが、日本において日常茶飯事に目にする人々、光景というものが、驚くほどになかったわけです。
サマータイム真っ最中の今の時期、
多くのお店は休暇をとって、お店を閉めていました。
また、かろうじて営業しているお店も、夕方4時過ぎには閉まってしまったり。
その代わり、夕方から夜にかけては街なかのカフェテラスやバーが多くの楽しそうな人々で賑わっていました。
BGMもない静かなカフェで、真剣に、そして楽しそうに語り合う人々の声だけが響きわたっていたのも印象的でした。
働くことと、楽しむこと。
この両者のバランスをとるのがうまいのか、そもそも楽しむことが心底好きなのか。
2回行ったくらいでは、そのあたりのことはよく分かりませんが、
たった一度の人生、周りの環境や人々の言う事などに惑わされすぎず、
自分自身の心の声によおく耳を澄ませてあげて健全に暮らしていきたいという思いを、ますます強めた旅となりました。
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by interior-scrap
| 2007-07-29 18:29
| 北欧の旅